『ふくわらい』を読んだ
西加奈子さんのふくわらいを読んだ。衝撃的だった。自分でも驚くほどに心が震えるのを感じた。
西加奈子さんは、昔から好きだった。でも、どうして好きなの?と書かれるとうまく答えられなかった。
ふくわらいは、言葉への愛に溢れていた。主人公である定の言葉を通して、私たち読者に訴えかけてきた。
言葉ってこんなにも素敵なの!すごいでしょ?わたしはどうしようもなく、言葉が好き。
そんな思いに溢れていた。
会ったことなんて、ない。彼女の著書を通してしか彼女を知らない。顔ならインターネットを通じて見たことはある。でも、わたしは彼女について知っていることは、彼女の文章から読み取れることだけだ。
それでも、わたしは西加奈子さんのただ会って話すだけではわからない、なにか、内面のような、もっと深い何か別のものを見たような気がした。
定の言葉を借りるなら、誰かの感情を、なぞる、ように。
わたしが西加奈子さんを好きな理由はここに尽きる。西さんは、いつだってまっすぐに言葉をみつめている。自分を丸裸にして、人に何かを伝えようとする人だと、わたしは思う。そんな西加奈子さんの著書が大好きだし、まだ会ったことすらないが、西加奈子さんその人のファンでもある。
と、ここまでわたしが思ったことを書いたつもりだけれど、この気持ちを文章としてわたしが綴る事ができたのは、まぎれもない西加奈子さんが綴る文章のおかげだ。
さて、次は何を読もう。